起業家になるには？

夢を形にし、新たな事業を紡ぐ開拓者

自分や企業が思い描くビジネスモデルを形にして、新しい事業を起こす。それが起業家です
法人として事業を立ち上げる場合も、個人で事業を始める場合も、いずれも「起業家」と呼ばれます。起業家は、企業の代表（社長）や経営者と混同されがちですが、社長や経営者は必ずしも自ら起業しているわけではないために区別されます。
もちろん自身が起業し代表として事業を牽引していく場合は起業家であり社長・経営者でもあります。また、仲間と起業し、複数人で事業を発展させていくケースもあります。
IT系のスタートアップはもちろん、飲食業、ファッション、製造業、サービス業など、さまざまな業界で起業家が活躍しています。特に、最近では貧困や環境問題といった社会課題をビジネスによって解決する起業家など、社会のニーズや問題解決を目指して起業する事例も増えています。
不確実性が高くリスクも伴いますが、小規模で始めた事業（スモールビジネス）を長期的に継続していくパターンもあれば、急成長を目指して投資家から資金調達を行うケースもあります。このように、起業にはさまざまな形があり、自分に合ったアプローチを選ぶことができます。

起業家になる方法はいくつかあります。下記で代表的なものを紹介します。

• 企業に就職した後、退職・独立して起業する

企業で働くことで起業の戦略や経営についてのスキルを身につけ、その後自らのやりたいことを具現化するため自分自身の意志で独立。得た知識やスキルは、独立後に事業を成功させるための強力な武器となります。

• 専門学校や短大・大学在学中に起業する

近年はインターネットやスマートフォンの普及により、サービス事業など少ない資本で事業を始めることが可能になったことで、学生起業家も増えています。学生起業家は、若さや柔軟な発想、技術に精通していることなどが強みとされています。
これまでに学生起業家として成功している好事例として、「Facebook（現Meta）」を2004年に立ち上げたマークザッカーバーグや、日本ではグリー創業者の田中良和など多くの学生起業家がいます。

• 専門学校や短大・大学卒業後に起業する

大学や専門学校を卒業後に企業へ就職せず、あえて自分で起業する人もいます。自分のスキルや知識を最大限に活かし、在学中に培った知識や人脈、経験をもとに成功を収めた起業家も多く、彼らの成功は若い世代にとっても大きなインスピレーションとなっています。
専門学校を卒業してファッションECサイト「ZOZOTOWN」を設立した前澤友作、サイバーエージェントを設立した藤田晋、ソフトバンクを創立した孫 正義、楽天を創立した三木谷 浩史など、卒業後に起業して成功した例も多くあります。
ただし、どの方法でも事業を運営する知識や能力が必要です。
大学であれ専門学校であれ、経営やマーケティングを学べるカリキュラムがある学校を選択することをおすすめします。ただし、起業したい業界や分野が決まっているのであれば、その分野を専門的に学べる学校を選択してもいいでしょう。