「企業でパソコンなどを活用して働きたい」「安定したオフィスワークに憧れる」そう考えたときに思いつきやすい働き方といえば、一般事務職ではないでしょうか。
一般事務の仕事は、企業や組織の運営を円滑に進めるために欠かせない重要な役割を担っています。事務職では、書類の作成や管理、電話応対、来客対応、データ入力など、様々な事務業務をこなし、オフィス内での活動を支えます。さらに、社内外の人々とコミュニケーションを取り、情報を適切に処理することで、ビジネスの基盤を構築しています。
事務職に必要なスキルとしては、パソコンを使いこなし、事務業務に必要な各種文書を作成する能力、丁寧な言葉遣い、そして優れたコミュニケーション能力です。また、スムーズな業務遂行のために柔軟性を持ち、状況に応じて臨機応変に対応できる適応力も重要です。
企業によっては、縁の下の力持ちの存在として他の職種をサポートしたり、周囲と協力しながら業務を遂行していったりします。一般事務は、組織の一員としてチームで働くことにやりがいを感じられる人に向いている職種です。専門学校での学びもプラスとなります。専門学校を卒業し、事務職に就職できると、さらに多くのスキルを活かせるでしょう。
一般事務の年収は、経験年数、勤務地の企業規模や地域によって変動します。専門学校新卒の段階での一般事務の年収は、約267万円程度が一般的です。経験を積むことで、年収は次第に上昇し、10年ほど勤務すると440万円程の年収に達することもあります。事務職の中で管理職に昇進し、事務チームのマネジメントを担う立場になれば、さらに高い年収が期待できるでしょう。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成」
ただし、一般事務は総合職に比べて昇進機会が制限されがちです。キャリアアップを目指すのであれば、スキルを磨き、より専門性の高い事務職を目指すことも検討できます。
また、パートタイマーやアルバイト、派遣、契約社員といったさまざまな働き方が可能で、ワークライフバランスに応じて勤務スタイルを調整しながら働く人も多い職種です。
一般事務を含む事務職は、「専門卒以上」「大卒以上」といった学歴を問わない求人が多い傾向があります。特定のスキルや経験がなくとも応募できるため、非常に人気の高い職種です。
しかし、人気が高い=応募が集中するため、何も学ばずに就職を試みると採用が難しくなる可能性があります。履歴書やエントリーシートの「資格」「特技」といった部分に記入できる強みを持っておくことで、就職活動において有利に働くことがあります。ビジネス系の専門学校などで、社会で求められるビジネスマナーや電話応対、事務職に必要なビジネス文書作成、プレゼンテーション資料作成などのスキルを習得すると、就職時のアピールポイントとなるでしょう。
さらに、ITスキルやデータ解析など、企業で役立つ知識を身につけておくことで、営業や総合職などへのキャリアアップのきっかけになることもあります。
一般事務として働く上で必須となる資格はありません。ただし、以下のような資格を取得することで、スキルや専門性をアピールすることができます。これらの資格は、事務職として就職活動を行う際にも役立ちます。
これらの資格は、一般事務に求められる知識やスキルを証明するものであり、就職の際には大いにアピールポイントとなり得ます。資格取得に挑戦することは、事務職におけるスキルアップにもつながるでしょう。
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