これからの10年で広がる愛玩動物看護師の可能性

1.国家資格が未来をひらく

2023年に誕生した国家資格「愛玩動物看護師」。まだ始まったばかりの資格ですが、今後の10年でその役割と活躍の場は大きく広がっていくと考えられています。
なぜなら、動物医療を取り巻く社会は、これからますます変化していくからです。

2.ペットの高齢化が進む

導入 ― 国家資格が未来をひらく

日本ではペットの平均寿命が年々延びており、犬も猫も「15歳以上まで生きる」ことが珍しくなくなってきました。
長生きする一方で、がんや心臓病、腎臓病など、人と同じように高齢特有の病気も増えています。こうした背景から、動物医療の需要は確実に高まっていきます。
愛玩動物看護師は、動物の高齢化社会を支える専門職として重要性を増していくのです。

3.医療の高度化と専門分野の拡大

CTやMRIといった検査機器の導入、再生医療やがん治療など、人間並みに高度な医療が動物にも広がっています。
その現場で獣医師を支えるためには、より専門的な知識と技術を持ったスタッフが欠かせません。
愛玩動物看護師は国家資格として認められたことで、採血や点滴などの医療行為を担えるようになり、今後はさらに専門分野での活躍が期待されます。

4.動物病院以外にも広がるフィールド

これまでの主な就職先は動物病院でしたが、これからの10年で活躍の場はどんどん広がります。

  • ペット関連企業:
    フード・医薬品・保険などで専門知識を活かす
  • 動物福祉施設:
    保護犬・保護猫のケアや譲渡活動のサポート
  • 教育・研究機関:
    実験動物のケアや動物行動学の研究支援
  • 地域社会:
    災害時の動物救護やペット防災の啓発活動

「愛玩動物看護師=動物病院」というイメージを超えて、社会のさまざまな場面で必要とされる存在になっていきます。

5.国際的な広がりの可能性

国際的な広がりの可能性

海外ではすでに獣医師と看護師が分業し、高度な医療チームをつくっている国もあります。
日本の愛玩動物看護師も、今後は国際基準に近づき、アジアや世界の動物医療に影響を与える可能性もあるでしょう。

6.まとめ ― "未来をつくる職業"として

これからの10年で、愛玩動物看護師は

  • ペットの高齢化に対応する専門職
  • 医療の高度化を支えるチームの一員
  • 動物病院を超えた新しいフィールドで活躍する人材

へと進化していきます。
「動物が好き」という想いを、未来につながる資格とキャリアに変えられる仕事。愛玩動物看護師は、これからの社会に欠かせない存在になっていくでしょう。
10年後、地域や国際社会のさまざまな場面で、動物と人の未来を支える愛玩動物看護師の姿が当たり前になっているかもしれません。

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