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プレスリリース

古着に新たな価値を! ZOZOとビジネス専門学生が挑む「次世代アップサイクルビジネス提案プロジェクト始動」

2025/08/01
#ビジネスデザイン学科

~株式会社ZOZO×東京ビジネス・アカデミー ビジネスデザイン学科 産学連携プロジェクト~

学校法人21世紀アカデメイア(学長:田坂広志、本部:東京都千代田区)のビジネス総合学校「東京ビジネス・アカデミー」(校長:稲場央人、東京都渋谷区)は、ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZO(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長兼CEO:澤田宏太郎)と連携し、産学連携プロジェクトの一環として、販売基準に満たない古着を活用したアップサイクルビジネス提案プロジェクトを始動いたしました。本プロジェクトは、2025年度よりスタートした 産学連携プロジェクトであり、「ファッション業界における環境課題の解決に、学生たちの創造力でアプローチする」という新たな取り組みです。
さらに本学では、学生一人ひとりが「自分自身」をひとつの会社と捉え、経営視点で主体的にキャリアを築く独自の教育プログラム「マイ・カンパニー制度」を導入しており、実学・実践・実社会の一環として本プロジェクトは実施されています。

■ プロジェクトの背景と意義

本プロジェクトは、株式会社ZOZOが展開するブランド古着のファッションゾーン「ZOZOUSED」の販売基準に満たない古着を活用し、新たなアップサイクルビジネスの可能性を学生が企画・提案するものです。
同社 では、お客様が過去にZOZOTOWNで購入したアイテムを下取りし、ZOZOUSEDで販売する「買い替え割」を提供していますが、その中にはZOZOUSEDの販売基準を満たさず、再販売できない服も含まれています。
同社はこれまでも、このような販売基準に満たない古着を節分のお面制作ワークショップや服飾学生との再構築ファッション企画など、さまざまな形で活用してきました。

今回は、これらの既存事例も参考にしながら、学生がゼロから新たな活用方法や事業プランを考案し、社会課題に対する実践的な提案力を育むことを目的としています。
東京ビジネス・アカデミー ビジネスデザイン学科では、さまざまな企業や自治体と連携した課題解決型の授業を断続的に実施しており、本取り組みもその一環となります。1・2年生が混合チームを組み、実在する企業課題に取り組むことで、コミュニケーション力・企画力・提案力・社会的視野を実践的に身につけることを目指します。
企業にとっても、学生の柔軟な視点を取り入れることで、既存の枠にとらわれないサステナブルなビジネスアイデアの可能性を広げる機会となっています。

◇初回授業の様子

初回授業では、株式会社ZOZO CI本部 ソーシャルフレンドシップ部の方をお招きし、以下のプログラムを実施しました
企業概要および事業紹介
ZOZOUSEDのサービス内容・課題の提示
販売基準に満たない古着の活用事例の紹介
学生との質疑応答およびブレインストーミング
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販売基準に満たない古着の活用事例の紹介

授業では、これまでに行われた古着の活用の事例を紹介いただいたほか、学生たちはチームごとにアイデアを出し合い、ZOZO担当者とのディスカッションを通じて活発な意見交換を行いました。
初回から多様な視点・発想が飛び交い、創造的な議論が展開される機会となりました。

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学生との質疑応答およびブレインストーミング

■ 中間発表を実施:学生たちが"本気"で挑んだプレゼンテーション
6月中旬、東京ビジネス・アカデミー校舎にてZOZOとの産学連携プロジェクトにおける中間発表が行われました。全8チームによる2か月にわたる企画・検討の成果をプレゼンテーション形式で発表しました。
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1年生にとっては企業を前にした初めてのプレゼンテーションで、緊張感の中、精一杯取り組みました。

学生たちは、市場やユーザーに関する調査・分析を行い、費用対効果や予算計画なども自ら検討したうえで、実現可能性に踏み込んだ新規ビジネスモデルを提案します。
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小さな頃の服を材料に、初心者も楽しめる"やさしい裁縫ワークショップ"を提案。試作品として自作のプロトタイプを提示。

提案内容は多岐にわたり、以下のようなユニークなアイデアが多数見られました。
 〇販売基準に満たない古着を利用したワークショップ・体験型イベントの企画
 〇販売基準に満たない古着を活用したエシカルな伝統文化祭の開催
 〇小中学校や地域団体との提携による地域創生
 〇体験を通じて服を大切に扱う心を育む、教育機関との連携による「リユース学習」モデル
 〇服飾学生を対象にしたアートコンテストの開催

ZOZO担当者からは、「プレゼンの言葉遣いや姿勢が素晴らしく、新しい視点や柔軟な発想も多く実現可能な案もあった。あとは、もっとやりたいという熱意がほしい。最終発表に期待している」との評価をいただきました。
また、発表後には質疑応答やフィードバックが交わされ、学生にとって非常に有意義な機会となりました。

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発表後には、各グループへ鋭い指摘や具体的なアドバイスをいただき学生たちにとって大きな刺激となりました。

本プロジェクトを指導する「企業連携実践Ⅲ」の玉根先生は、学生たちの取り組みについて次のように語っています。
「販売基準に満たない古着 に新たな価値を生む提案を通じて、学生たちには"お客様に選ばれることの意味"を深く理解してほしいと考えています。社会課題の解決に向けて一歩を踏み出す彼らの成長に、大いに期待しています。今後も、ともに考え、ともに支えていきたいと思います。」

■ 今後の展望

中間発表で寄せられたアドバイスやフィードバックをもとに、各グループは「事業として成り立つか」「広報戦略は十分か」「費用対効果は見合うか」といった観点から、提案内容をさらにブラッシュアップしていきます。今回浮かび上がった課題や不足点にも向き合いながら、9月中旬の最終発表に向けて、より実現性の高い提案へと仕上げていく予定です。
本プロジェクトを通じて、学生たちは実践的な企画力や社会課題への理解を深めており、企業側にとっても学生の柔軟な視点を取り入れる貴重な機会となっています。
今後もこうした産学連携を通じて、学校と社会をつなぎ、新しい価値や学びを生み出していきたいと考えています。


<学校概要>
東京ビジネス・アカデミー
所在地:東京都渋谷区代々木1-56-1
校長:稲場央人
学科構成:経営学科/ビジネスデザイン学科/オフィスビジネス学科/AI・ITビジネス学科/スポーツビジネス学科/フラワービジネス学科/ペットビジネス学科/愛玩動物看護学科
公式HP:https://www.tsb-yyg.ac.jp/
ビジネスデザイン学科とは
課題発見・解決の力を身につけ、起業・商品企画・地域創生・SNSビジネスなど、幅広い分野での活躍を目指す日本の専門学校で唯一の学科です。解決策の提案だけでなく、企画を実現し、成果を出すことを重視して産学連携を行っています。
デザイン思考をビジネスに応用する技法を学び、座学と実践を組み合わせたカリキュラムを展開。企業や行政と連携した課題解決型学習(PBL)を通じ、グループワークやフィールドワークを実践し、他者とコミュニケーションを取りながら問題の本質を考え、自由なアイデアを形にする力を養います。

<企業概要>
株式会社ZOZO
所在地:千葉県千葉市稲毛区緑町1-15-16
代表者:代表取締役社長兼CEO 澤田宏太郎
公式HP:https://corp.zozo.com/
ファッションEC「ZOZOTOWN」、ファッションコーディネートアプリ「WEAR by ZOZO」などの各種サービスの企画・開発・運営や、「ZOZOSUIT」「ZOZOMAT」「ZOZOGLASS」などの計測テクノロジーの開発・活用をおこなっています。また、カスタマーサポート、物流拠点「ZOZOBASE」を運営しています。

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