プログラマーは、コンピュータに「どのように動いてほしいか」を伝えるための「プログラミング言語」を使って、システムやアプリケーションを作り上げる仕事です。
就職して最初の配属先がプログラマーというケースは多く、コーディングをはじめ、動作確認やバグの修正なども担当します。
勤務先は、ソフトウェア会社や情報処理系の企業のほか、メーカー、研究機関、自治体など多岐にわたります。今や、ITを活用するあらゆる現場でプログラマーの活躍が求められています。
プログラマーになるには、プログラミングの知識と技術の習得が欠かせません。近年では小学校でもプログラミング的な考え方を学ぶ機会がありますが、実際に仕事で活かせるスキルを身につけるには、専門的な教育を受けることが重要です。
大学では、情報工学やIT関連の学部・学科で、プログラミングに加えてネットワーク、データベース、情報倫理など、幅広い分野を4年間かけて学びます。一方、専門学校では、2年間で現場を意識したカリキュラムを通じて、短期間で実践力を養うことが可能です。企業と連携した実習やプロジェクトも多く、卒業後すぐに活躍できる力が身につきます。
IT業界は今後も人材ニーズが高まる分野であり、就職先も多様です。大手企業からベンチャー企業、研修が充実した企業など、さまざまな選択肢の中から、自分に合った職場を見極めることが大切です。
さらに、技術革新が目まぐるしいこの業界では、就職後も常に新しい知識を学び、スキルを磨き続ける姿勢が求められます。
プログラマーとして働くには、プログラミングの知識とスキルが欠かせません。近年は学校でも学ぶ機会が増えていますが、専門的に学ぶには大学や専門学校での学習が効果的です。 また、資格は必須ではないものの、スキルの証明として就職活動で有利になります。たとえば、基本情報技術者試験(国家資格)やITパスポート、ビジネス実務マナー検定などが代表的です。 IT業界は今後も成長が期待されており、就職後も新しい技術を学び続ける姿勢が求められます。
プログラマーの平均年収は約557万円とされ、日本全体の平均よりも高めです。
※参考:厚生労働省「job tag」
ただし、給与は勤務エリアや企業規模、経験年数、スキルによって幅があります。スキルアップを重ねれば、より高収入を目指すことも可能です。
たとえば、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーといった上位職に進めば、年収600〜900万円クラスを狙うことも十分にできます。海外では、IT技術者の評価が非常に高く、年収1,000万円を超えるケースもあります。
あらゆる業界でIT化が進む中、プログラマーの需要はますます高まっています。公共機関、金融機関、ECサイト、SNS、動画配信サービスなど、私たちの生活に欠かせない仕組みは、すべてプログラマーによって支えられています。
一部では、AIがプログラミングを代替するという話もありますが、現状では単純な作業の自動化が中心。複雑な構造や独自性が求められる開発には、まだ人の手が不可欠です。
今後は「AIを活用できるプログラマー」が重宝される時代。変化に柔軟に対応し、新しい技術を取り入れていける人材こそが、これからのIT業界をリードしていくでしょう。
プログラマーに向いているのは、論理的に物事を考えるのが得意な人や、新しい技術への興味や好奇心を持てる人です。また、開発は時間のかかる作業も多いため、地道な作業をコツコツ続けられる集中力や粘り強さも重要な素質です。
常に技術が進化し続けるIT業界では、自ら学び続ける意欲を持つことが、長く活躍するための鍵となります。
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