ドッグトレーナーとは犬が人間社会で生活する上で必要なしつけやマナーを犬と飼い主両方に教えることが仕事です。
首都圏をはじめマンションやアパートなどの集合住宅でペットと一緒に暮らす人が増えていますが、無駄吠えや多動といった騒音問題による近隣トラブルが発生することがあります。こういったトラブルを防ぐため、ドッグトレーナーは犬に対してしつけを行い、飼い主に対してはしつけのサポートやアドバイスを行います。
しつけの内容も様々です。食事や排泄を指導する他、散歩中に他の犬に無駄吠えを行なったり襲い掛かるといった行動を抑えるなど、その犬がどういった問題を抱えているのかをきちんと把握し、トレーニングを行います。
同時に飼い主に対しても、愛情だけでなく時には厳しく冷静に対処することが必要だと伝え、家族の一員として共に暮らせる環境作りの手伝いを行います。
所属する企業や団体によりますが、新卒の初年度平均は約360万円程度となっています。経験を積むことにより、若いうちからの年収アップも可能です。なかにはフリーランスとして独立して活動している人もいます。その場合契約数によっては企業に就職しているより高い年収になることもあります。
専門学校のトレーナー学科などで、犬の生態やトレーニング方法を学び、ペットショップやトレーニング施設・団体、しつけ教室に就職する方法が一般的です。
ドッグトレーナーには民間の資格があり、シティスクールや通信講座などでも取得することができます。しかし専門学校では学校で飼育していたり提携している家庭犬をパートナーとしてトレーニングすることができるため、独学で取得するよりも実践力が養われます。
また講師は現役のプロが担当するため、最先端のスキルや業界の知識を身につけることができ、就職にも役立つでしょう。
ドッグトレーナーには国家資格はなく、民間資格が複数あります。
トレーナーとして働くために定められた資格はありませんが、就職の際トレーナーの資格を有していると、トレーニング能力やスキルを有している証明となります。
犬にしつけを行うためには忍耐力が必要です。言葉でのコミュニケーションができないため、犬が理解できるまで表情やジェスチャーといった身振り、声の強弱などで根気強く伝える必要があります。たとえ犬がすぐに理解できなくても、辛抱強く繰り返し教えることができる気持ちを持てる人が向いているでしょう。
また飼い主から犬の性格や普段の行動を聞いたりしつけやトレーニングのサポートを行うため、会話能力も必要となります。
そして何より犬をはじめ動物が大好きという気持ちが大事です。
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