企業のAI活用戦略を企画・立案する仕事です。
単にAIシステムを導入するだけでなく、それをビジネスにどう活かすかを考え、計画し、実行する役割を担います。
例えば、飲食店にAI予約管理システムを導入する場合は、予約の自動受付機能や顧客の来店データ分析、メニュー提案の仕組みまで、包括的なプランを立てます。
また、工場の生産ラインでAIを導入する場合は、どの工程でAIを活かせば効率が上がるか、どのデータを収集すべきかを検討します。
このように、AIプランナーは企業の課題解決に向けて最適なプランを組み、ディレクションを行うクリエイティブディレクターのような役割です。AIで何が可能か、どう活用すれば最大の効果を生み出せるかを考え、単なる導入にとどまらず、マネジメントも含めて戦略を描くことが求められます。

AIコンサルタントには、数学やプログラミングなどの基礎知識が欠かせません。
独学もできますが、未経験から正社員を目指すなら、専門学校や大学で体系的に学ぶのが有利です。
専門学校の場合は、2年間でAIやITの基礎から応用までを集中して学びます。Pythonなどのプログラミング、機械学習、データ分析に加え、コンサルティングスキルも習得可能。企業と連携した実習やインターンが豊富で、資格取得や就職支援も充実しています。
大学の場合は、4年間かけて理論を深め、AI技術だけでなく経営やマネジメントも幅広く学べます。研究や論文を通して専門性を高められるほか、大手や外資系では「大卒以上」が条件になる場合もあるため、選択肢が広がります。
中小やベンチャー企業なら専門学校卒のスキルでも就職可能。その後経験を積み、大手企業へ転職する道も開けます。どの進路を選ぶかは、将来の目標や入りたい企業によって考えるのが大切です。
AIコンサルタントは高度な専門性が求められるため、年収は比較的高めです。
新卒でも400〜450万円ほどから始まり、経験を積むと600〜800万円程度が目安となります。さらにスキルを磨きシニアクラスになると、1,000万円を超えるケースもあります。
また、フリーランスとして独立すれば、手掛けるプロジェクトの内容や数によって、さらに高収入を目指すことも可能です。
AIエンジニアに必須の資格はありません。
しかし、次のような資格を取得しておくと、就職活動でのアピールになります。
AIコンサルタントの仕事では、クライアントの課題を正確に理解し、提案をわかりやすく伝える力が求められます。
そのため、高いコミュニケーション能力やプレゼン力、そして論理的に考え抜く力は欠かせません。
さらに、AIや機械学習の技術は日々進化しているため、最新の知識を常に学び続ける姿勢が必要です。プログラミング言語のスキルも同様で、単に習得して終わりではなく、アップデートや応用を続けることが重要です。
つまり、技術力だけでなく、人に伝える力と学び続ける姿勢の両方が求められる職種だといえます。
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