
スマホでショート動画をサクサク見たり、調べたいことをAIに聞けば一瞬で答えが返ってきたり。
今の世の中は、無駄な時間をかけずに答えにたどり着く「タイパ(タイムパフォーマンス)」を大切にする時代になりました。
授業の課題や気になる疑問も、AIを使えばすぐに「正解らしきもの」が手に入ります。とても便利で、助かりますよね。
でも実は、ビジネスや企画の最前線では、ある大切なことが言われ始めています。
それは、「最短ルートで答えにたどり着くことばかり意識すると、自分自身の『考える力』を伸ばすチャンスを逃してしまうのではないか?」ということです。
何かアイデアが必要なとき、すぐに検索やAIに頼ってしまう気持ちはとてもよく分かります。
たしかにAIは、人間が何時間もかかるような整った文章やアイデアを、たった数秒で作ってくれます。
しかしAIが得意なのは、「過去に誰かがネット上に書いたデータを整理すること」です。
つまり、AIが教えてくれるのは「誰かが作ったものの平均点」、言い換えれば「どこかで見たことがある、ありきたりな答え」です。
世の中にない新しい商品やサービス、ヒットする企画を生み出すためには、「みんなと同じ平均点のアイデア」では選ばれません。
最初からAIの答えに頼りすぎてしまうと、みんなと同じような発想しかできなくなってしまうという落とし穴があるのです。
では、これからの人工知能時代に、どうすれば人にしか作れないアイデアや企画を生み出せるようになるのでしょうか。
その答えは、「すぐには答えが出なくて、モヤモヤしながら仲間と頭を悩ませる時間」にあります。
「どうしたらこの商品をもっと買ってもらえるだろう?」
「困っている人を笑顔にするような、新しい仕組みはないかな?」
正解のない問いに対して、クラスメイトと意見を出し合い、失敗しながら試行錯誤を重ねる。
この一見「遠回り」に見える泥臭い時間こそが、あなたの「自分の頭で考える力」を鍛えてくれます。
タイパを意識しすぎて「考える時間」を飛ばしてしまうのは、自分の成長のチャンスを捨ててしまうのと同じです。
もちろん、便利なAIやテクノロジーを使うなということではありません。大切なのは「使い方」です。
AIに最初から答えを丸投げして「自分の脳の代わり」にするのではなく、自分のアイデアを育てるための「壁打ち相手(相棒)」として使ってみましょう。
「何か面白いアイデアを出して!」ではなく、
「自分たちでこういう企画を考えたんだけど、もっと良くするための視点はある?」と、自分たちの発想をベースにAIと一緒に考えていくのです。
自分の頭でじっくり悩むというプロセスは、一見タイパが悪く見えるかもしれません。
しかし、10代のうちに仲間と悩み抜いてアイデアを出した経験は、将来どんな時代になってもAIに負けない、あなただけの「一生モノの強み」になります。
誰も正解を知らない問いに、自分の手で新しい答えを作っていく。
それこそが、ビジネスデザインの本当の面白さです。
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